2024年9月21日:こども海ごみ探偵団:保津川調査

調査概要

2024年9月21日(土)7時10分~12時30分
調査場所:保津川(京都府亀岡市)
当日参加者:親子22組44名
スタッフ:12名

 日 程

7時10分 かめきたサンガ広場(JR亀岡駅北口)
7時30分 開会式
8時30分 川の駅亀岡水辺公園到着
9時30分 ラフティング乗船、川の駅亀岡水辺公園出発
11時15分 亀岡市環境プロモーションセンター到着・ごみ分類調査
12時30分 閉会式

実施内容

8月末に実施した和歌山県友ヶ島での海ごみ調査に続き、今回は地元・保津川の川ごみをラフティングボートで調査しました。

川の駅・亀岡水辺公園より乗船し、河川敷に船を着けたり、船に乗ったまま網でごみを集めながら保津大橋下まで約5kmを1時間半かけて下りました。

下船後は、亀岡市環境プロモーションセンターの地下1階へ移動し、拾い集めたごみをプラスチックや金属といった種類ごとに分類調査しました。

海ごみと比べると、汚れが付いたままの食品トレーや飲料の缶、瓶、期限が切れたクレジットカードや他府県の駐輪場定期カードなど、より私たちの日常に密接なごみが確認でき、参加者は海ごみと違うより生活感があるごみの数々に驚きを感じながら興味深く観察していました。

清掃・調査を通して保津川の深刻なごみ問題を学習し、保津川遊船企業組合の豊田代表から、川の歴史と豊かな保津川の自然を守る大切さについての話を聞き、こどもたちは地元の川を通して環境問題を学ぶ機会となりました。

今回の保津川調査を通じ、美しい保津川とその景色を守るために、内陸部からの漂着ごみの発生抑制対策の重要性と必要性を、参加者全員が強く感じました。

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所見

袋で13袋(ペットボトル、缶・びん、その他、スプレー缶等)を回収し、その他に椅子やバーベキューごみ1式なども回収しました。買い物レジ袋はほとんど回収されませんでしたが、木々に引っかかるレジ袋や包装袋等漂着ごみが依然として目立つ状況を確認しました。

今後も、川上(上流部)での漂着ごみ発生抑制を本プロジェクトで継続して取組んでいきます。

(C)川と海つながり共創プロジェクト

2024年8月25日:こども海ごみ探偵団:友ヶ島調査

調査概要

2024年8月25日(日)日6時30分~18時30分
当日参加者:親子19組39名
スタッフ:12名
集合場所:亀岡市役所
調査地点:友ヶ島
解散場所:亀岡市役所

日 程

6時30分  亀岡市役所集合・出発
9時50分  友ヶ島到着
10時10分 友ヶ島・北垂水海岸到着、ごみ調査
12時00分 友ヶ島・北垂水海岸出発
13時30分 第3砲台到着
14時00分 タカノス山展望台到着(休憩~13時20分)
15時30分 友ヶ島出発
18時30分 亀岡市役所到着・解散

実施内容

瀬戸内海の無人島「友ヶ島」に漂着するごみについて調査をしました。出発後、バス車内では事前学習として海ごみの多くは内陸の川から流れてきたものであること、プラスチックごみは劣化して小さなマイクロプラスチックとなり、多くの海や川の生き物が苦しんでいこと、人間の体にも取り込まれることについて事務局から説明しました。

和歌山市加太港にて講師である平井研さん(加太・友ヶ島環境戦略研究会)、および調査に協力してくれる大学生ボランティアと合流し、無人島である友ヶ島へ渡りました。

友ヶ島の北垂水海岸において、平井さんより海岸の漂着物ついて解説いただき、その後漂着ごみの現状を観察しました。

海岸には京都府や大阪府、兵庫県などの近隣市町から流れ着いた多くのペットボトルごみや包装袋など、大量のプラスチックごみを確認し、参加者は海流の影響によって無人島である友ヶ島に多くの生活ごみが漂着する様子に驚くとともに、ごみの分類調査を実施しながら注意深く観察していました。

調査後は昼食休憩をはさみ、島内散策に出発、第3砲台跡を見学し日本が戦争をしていた当時の生々しい砲台跡について見学し、その後にタカノス山展望台にて友ヶ島が持つ雄大で美しい景色を楽しみました。

帰りのフェリーが出発するまでの間では、平井さんと一緒に海岸にすむ生き物を観察し盛り上がるなど、真夏の大変暑い中での友ヶ島調査となりましたが、体調に十分気を付けながら無事に終了し、充実した一日となりました。

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【所見】

海岸に到着すると、定期的にボランティアの方々が清掃されていると聞いた場所にもかかわらず、あまりのごみの量に圧倒されました。そしてその大半はプラスチックごみという光景は、プラスチックが持つ軽くて丈夫という機能の恐ろしさを改めて感じることができました。

漂着ごみの70%~80%は川から流れ着いていたごみであるという調査結果がありますが、改めて次世代の環境教育として無人島である友ヶ島に訪れることが重要であると感じました。

(C)川と海つながり共創プロジェクト

2024年3月3日:保津川の日 開催報告2

保津川クリーン大作戦

参加者は、スタッフの誘導で保津小橋周辺を中心に清掃活動を開始し、その後、保津川かわまちづくりエリア全体に拡散して非常に広範囲で清掃活動を実施することができました。

当区域は、豪雨や暴風に伴う増水時に、ペットボトルやビニール等のプラスチックごみをはじめ様々なごみが散乱する他、芦原や木枝にレジ袋等が引っ掛かる場所ですが、保津川遊船企業組合等の各種団体の尽力により継続的な清掃がなされています。

スタッフからその説明を受けた参加者からは、日頃の関係者の努力に対して関心・理解を深める好機となりました。なお、同日は桂川流域クリーンネットワーク主催の「第17回桂川流域クリーン大作戦」と同時開催しました。

保津川エコラフティング

保津橋から山本浜までの約4kmをラフティングボートに乗船し、川下りを楽しみながら陸地からでは回収が困難な川岸に漂着するごみの清掃を行いました。

日頃とは違った視点で保津川の魅力を体験するとともに、幅広い年齢層の参加者にラフティング体験をしてもらい、川に親しむ機会を提供することができました。

本事業は、「保津川の日」第1回から継続している企画で、今回も3歳から50歳代の方まで幅広い年齢層により実施できました。山本浜に到着後は、亀岡市及び保津川遊船企業組合の協力により、参加者をバスにて主会場まで回送いただきました。

保津川凧あげ大会

参加者は、まず保津川クリーン大作戦へ参加し、河川敷や川岸に漂着するごみの清掃を行いました。その後、日本の凧の会大阪支部の会員による指導を受けながら、プラスチック材料や電気等のエネルギーを使わないエコな遊び、冬の代表的な遊びである「凧あげ」を体験しました。

また、亀岡市と「かめおか未来づくり環境パートナーシップ協定」を締結する㈱カインズが廃材を利用した凧づくりを開催しました。

 保津川クリーン大作戦での清掃活動を通じて漂着ごみに占めるプラスチックごみの現状を学び、エコな遊びや廃材を使用した物作りを体験することで、参加者に、川ごみの削減をはじめ環境保全への意識啓発を行いました。

保津川エコ屋台

保津川エコ屋台では、亀岡市が行った「かめおかプラスチックごみゼロ宣言」の趣旨に賛同した出店者の協力のもと、亀岡そして日本の美しい自然を守り持続可能な社会を創出するため、会場飲食用にはリユース食器、カトラリーや持ち帰り用の容器には自然素材のものを使用するなど、ごみを出さない、環境に配慮したイベントとして開催しました。

屋台やキッチンカーから飲食物がリユース食器で提供されることを通じて、利用者に、川ごみの削減をはじめ環境保全への意識啓発を行いました。

他のイベントでもリユース食器の活用が定着してきており、徐々にごみの削減に効果を出していることから、今後も他の事業で積極的に活用されるよう亀岡市が実施される補助制度に関する情報提供等の積極的な協力に努めていきます。

2024年3月3日:保津川の日 開催報告1

チラシ表面

チラシ裏面

 2012(平成24)年8月に内陸地域で初の「第10回海ごみサミット2012亀岡保津川会議」が開催され、プラスチックごみの発生抑制について議論され、「亀岡保津川宣言」および「川のごみや海のごみをともに考える京都流域宣言」が採択されました。
 これらの宣言を具現化する組織として、2013年に発足した「川と海つながり共創プロジェクト」では、翌年、2014年から毎年3月第1日曜日を「保津川の日」と定め、保津川を中心とした河川環境の保全と内陸部から発信する漂着ごみ発生抑制に向けて、その機運をさらに高め今後も継続するために、各関係者・団体を巻き込んだ一大清掃イベント、市民参加型イベントを開催しています。
 野鳥観察会等下記の事業も同時開催し、より多くの参加者・来場者に漂着ごみ削減をはじめ、地域の環境美化に対する意識啓発を行いました。

保津川の日概要

日 時:2024年3月3日(日) 受付 8:30 開催 9:00~ 14:00
会 場:保津川河川敷「かわまちづくりエリア」一帯
受 付:保津川水辺公園多目的広場(保津大橋下)

協 力
日本紙業有限会社
ソフトバンク株式会社
株式会社斗々屋
株式会社カインズ
株式会社JEPLAN
株式会社JTB
株式会社ユニクロ
BRITA Japan株式会社
ウォータースタンド株式会社
テラサイクルジャパン合同会社
株式会社DESIGN WORKS ANCIENT

スケジュール

7:00 スタッフ順次集合
8:00 保津川エコラフティング受付開始
8:30 その他受付開始
9:00 開会セレモニー(委員長あいさつ、来賓紹介、記念撮影)
9:30 各事業開始

保津川クリーン大作戦(~11:00)
保津川エコラフティング(~12:00)
保津川凧あげ大会(11:00~13:00)
保津川野鳥観察会(11:00~13:00)
保津川エコ屋台(11:00~14:00)

15:00 スタッフ解散全事業終了・撤収

天候にも恵まれ、昨年よりも多くの方に参加いただき、保津橋下のグラウンドを主会場に、大きな混乱もなく開催することができました。

当日は、燃やすごみ・埋立ごみで88袋(30ℓ袋)、ペットボトル33袋・缶瓶15袋(90ℓ袋)、粗大ごみ300㎏を回収することができました。

今後も、ホームページ及び各関係団体とともに「保津川の日」の取組の周知を図り、参加者をはじめ、関係者の河川愛護及び漂着ごみ発生抑制への意識向上を図ります。