世界こども環境会議 in かめおか with すすめ!さかなクン研究室

海のない内陸部のまち「亀岡市」から海洋ごみ問題を考える「川と海つながり共創(みんなでつくろう)プロジェクト」では、毎年市内のこどもたちを対象としフィールドワークを通じた体験型の環境学習「こども海ごみ探偵団」を実施しています。


同団体が設立後節目の10年を迎えたことから、さかなクンを招きこどもたちと未来を考える記念イベントを開催します。 

世界こども環境会議 in かめおか with すすめ!さかなクン研究室 
~さかなクンといっしょに考えよう!始めよう!プラギョミと未来のお話~

開催日 :2023年10月1日(日曜日)
時間  :開場12時30分 開会13時00分 
定員  :700席
入場料 :無料

事前にお申込みが必要です

申込期間:令和5年8月18日~9月13日(必着) 
申込先 :亀岡市環境政策課(市役所1階8番窓口)
このページのお申し込みフォーム、又は、市役所備え付けの申込用紙からお申し込みいただけます。

2023こども海ごみ探偵団募集開始!

第1回目:友ヶ島調査

7月29日(土)
ふだんは目にしない海岸の現状を調査します!
参加費:中学生以上2,500円/1人 小学生1,500円/1人
※資料代/保険料/フェリー代金として

第2回目:保津川調査

9月23日(土・祝)
保津川の実態を調査します!
参加費:1,500円/1人(予定)

※いずれも昼食代などの実費は別途ご負担いただきます。

募集要項

対象
亀岡市内の小学3年~中学生までの児童と保護者
原則2回とも参加出来る方

募集期間
2023年6月12日(月)~6月30日(金)
追加募集決定!7月13日(木)まで

募集人員
50名

申し込み方法
このページの最下部にある申込ボタンをクリックし
フォームに必要事項をご記入の上お申し込みください。

留意事項
活動の記録写真や映像は、亀岡市・川と海つながり共創プロジェクトのホームページの他、SNSなどで公開する事があります。この事業はリバーフレンドリーレストランのエコ・スポンサー料を活用して実施しています。

チラシPDFダウンロード

問い合わせ先
亀岡市環境政策課 ☎0771-25-5024
NPO法人プロジェクト保津川 ☎0771-20-2569

2022年10月30日:こども海ごみ探偵団:保津川調査

調査概要

2022年10月30日(日)午前8時30分~午後1時10分
当日参加者:親子18組40名
スタッフ:15名(川と海つながり共創プロジェクト)
集合場所:保津川遊船乗船場(亀岡市保津町)
調査地点:保津峡 獅子ヶ口
解散場所:保津川下り揚船場(京都市右京区嵐山)

日程

7時45分 スタッフ集合・事前ミーティング
8時15分 参加者受付開始
8時30分 開会式
9時00分 保津川下り出発
9時30分 調査地点到着
10時00分 清掃活動
10時20分 ごみ分類調査
11時15分 調査地点出発
12時40分 嵐山到着、閉会式
13時00分 解散

予定では9月30日でしたが、天候不良のため、10月30日に変更して調査が行われました。当日は天候に恵まれ、秋晴れの中、普段降り立つことのできない保津峡内で清掃活動とごみ調査を行いました。

本年度も、清掃・調査を通して保津川の深刻なごみ問題を学習するだけでなく、過去の豪雨や暴風等による自然災害の爪痕を船下りの途中で目にすることと、船頭様のお話を通じて、その脅威を間近に感じることができました。また、船上から保津渓谷の美しい景色や色好き始めた紅葉を楽しむこともできました。

美しい保津川とその景色を守るために、漂着ごみの発生抑制対策の重要性との必要性を、参加者全員に強く意識づけすることができました。

Photo Gallery

(C)川と海つながり共創プロジェクト

2022年7月30日こども海ごみ探偵団:友ヶ島調査

調査概要

2022年7月30日(土)午前6時30分~午後5時30分
当日参加者:親子18組39名
スタッフ:16名(川と海つながり共創プロジェクト)
調査場所:加太海水浴場(和歌山県和歌山市加太)
※友ヶ島汽船欠航により、友ヶ島から加太海水浴場に変更

日程

6時30分  参加者集合・出発
9時10分  調査場所到着(9時20分~環境学習)
10時30分  調査場所出発
10時40分  深山砲台跡駐車場到着
11時15分  休憩地点到着(休憩~12時00分)
12時30分  深山砲台跡駐車場出発
13時15分  和歌山城到着(自由時間~15時00分)
15時00分  和歌山城出発
17時30分  亀岡市役所到着・解散

瀬戸内海の無人島「友ヶ島」に漂着するごみについて、現地での清掃・調査を予定していましたが、残念ながら当日の朝に、フェリーの欠航が決定したことから、調査場所を加太海水浴場に変更しました。

加太海水浴場の砂浜

事前学習として、原田禎夫さん(大阪商業大学准教授・川と海つながり共創プロジェクト事務局長)から、海ごみの多くは内陸の川から流れてきたものであること、プラスチックごみは劣化して小さなマイクロプラスチックとなり、人間の体にも取り込まれることなどの解説をいただきました。

大阪公立大学准教授 千葉先生と大阪商業大学准教授 原田先生による説明

加太海水浴場では、友ヶ島でごみ調査を行う千葉知世さん(大阪公立大学准教授)から和歌山の海岸の漂着物ついて解説いただき、その後、砂浜の漂着ごみの現状を観察しました。

マイクロプラスチックの調査

水をはったバケツに砂を入れ、浮かび上がってくるマイクロプラスチックを調査しました。一見きれいに見える砂にもたくさんのプラスチックが含まれていることがわかり、参加者は興味深く観察していました。

その後、深山砲台跡や和歌山城を訪れ、豊かな自然と歴史文化にも親しむことができました。

加太海水浴場を背景に記念撮影

Photo Gallery:加太海水浴場

Photo Gallery:深山砲台跡

戦争遺跡 深山砲台跡は、友ヶ島地区、淡路島の由良地区の砲台とともに明治時代に築かれた由良要塞の一部で、大阪湾を防衛する役割を担っていた施設です。現在は、歴史と自然を感じることができるハイキングコースになっています。

大砲は使われることなく撤去されていますが、その跡と地下に作られたレンガ造りの弾薬庫を見学することが出来ます。また海や島を見渡せる展望台もあります。

Photo Gallery:和歌山城

和歌山城は、1585年(天正13年)に豊臣秀吉が弟の豊臣秀長に築城させたのが始まりです。その築城を担当したのが、築城三名人の一人、藤堂高虎でした。秀長の城代として桑山重晴が入城、1600年(慶長5年)には、関ヶ原の戦いで功をたてた浅野幸長が入城します。

豊臣秀長から浅野幸長の時代に作られた石垣には、紀州特産の緑泥片岩が多く使われており、一つ一つに様々な刻印が入っています。当時の石工集団が命がけで取り出した石を運搬中に盗まれないよう、はんこ替わりに印を付けたのではないかと言われています。

そして、1619年(元和5年)には徳川家康の第10男・徳川頼宣が入城し、戦国時代で廃れた、文化財の保護と大々的な都市計画を実行し、和歌山城は紀州55万5千石の城となりました。以来、水戸・尾張と並び、徳川御三家のひとつとして、日本100名城にも選ばれています。

1945年(昭和20年)和歌山大空襲で本丸の天守、櫓群が焼け落ちてしまいます。戦後和歌山城復興のため、基金積立が開始され市民の熱意と寄付によって1956年(昭和31年)に鉄筋コンクリート製の天守閣が再建されました。また、2006年(平成18年)に二の丸と西の丸を繋ぐ御橋廊下が再建されました。

天守閣からは、和歌山市内が一望出来ます。

天守閣からの景色

copyright:川と海つながり共創プロジェクト

2022年度こども海ごみ探偵団募集開始!

第1回目:友ヶ島調査

7月30日(土)
ふだんは目にしない海岸の現状を調査します!
参加費:中学生以上2,500円/1人 小学生1,500円/1人
※資料代/保険料/フェリー代金として

第2回目:保津川調査

9月23日(金・祝)
保津川下りの舟に乗って川岸の実態を調査します!
参加費:1,500円/1人

※いずれも昼食代などの実費は別途ご負担いただきます。

募集要項

対象
亀岡市内の小学3年~中学生までの児童と保護者
原則2回とも参加出来る方

募集期間
2022年6月13日(月)~7月1日(金)

募集人員
50名

申し込み方法
このページの最下部にある申込ボタンをクリックし
フォームに必要事項をご記入の上お申し込みください。

留意事項
活動の記録写真や映像は、亀岡市・川と海つながり共創プロジェクトのホームページの他、SNSなどで公開する事があります。この事業はリバーフレンドリーレストランのエコ・スポンサー料を活用して実施しています。

参加にあたっては、マスクの着用や手指の消毒に協力をお願いいたします。
市内感染者発生状況により、調査を中止する場合がありますのでご了承ください。

問い合わせ先
亀岡市環境政策課 ☎0771-25-5024
NPO法人プロジェクト保津川 ☎0771-20-2569

お申込み・ご参加ありがとうございました。

保津川調査:こども海ごみ探偵団2021

保津川遊船4艘に分乗し、保津峡「獅子ヶ口」にて下船、
清掃活動の後に回収ごみの分類調査を実施しました。

日  時  令和3年10月16日(土)午前8時30分~午後2時10分
場  所  保津峡獅子ヶ口
参 加 者  親子16組35名、マスコミ関係者9名(※応募総数41組103名)
スタッフ  12名(川と海つながり共創プロジェクト)
    

受付

保津川遊船前にて

参加者は受付でビブスを受け取ります
感染症対策は、非接触での支払い・手指消毒・忘れた方へのマスク配布。

開会式

保津川遊船乗船場(亀岡市保津町)

開会式の様子
写真撮影

保津川を船で移動します

船に乗り込みます
出発!
保津峡獅子ヶ口まで移動します
船の上からトロッコ列車に手を振る船頭さん
保津峡獅子ヶ口付近に到着
ここからは徒歩で回収拠点に移動します
回収拠点到着
回収開始!
ごみを集めるために
あちこちに散らばって
ごみを集めます
草のかげ
流木に紛れて
川には様々なごみが流れてきます
集めたごみを調査します
ペットボトルやレトルト食品の容器
お肉や魚を入れる食品トレイも。
これらを素材別に分別します
記念撮影
きれいになりました。

散策

調査終了後、保津渓あたりを散策
保津渓の橋からの眺めも最高です
休憩を済ませて再度乗船します
保津川下りの船で
船漕ぎ体験も出来ました
嵐山付近まで来ました

閉会式

楽しい時間もそろそろ終了です
皆さんご参加ありがとうございました。

こども海ごみ探偵団募集終了のお知らせ

2021年度のこども海ごみ探偵団の募集を終了いたしました。
たくさんのお申し込みありがとうございます。

実施日10月16日(土)保津川調査

※京都府への新型コロナウィルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が
 9月30日(木)まで延長されたため、9月25日(土)から実施日を変更しました。
※集合時間・場所等の詳細な内容は、入団決定のご連絡に合わせてご案内いたします。
※荒天・増水の場合の再延期は、現在検討中です。
※新型コロナウィルス感染症の市内感染者の状況等により、調査を中止する場合があります。

【ご留意ください】

活動の内容や記録写真は、亀岡市や当プロジェクトのホームページ、
広報紙、広報映像、SNS等で配信・公開することがございます。
また、調査当日に、新聞社や各種メディア等からの取材並びに
写真や映像撮影が入る可能性があります。

【お問い合わせ先】

川と海つながり共創プロジェクト事務局
亀岡市安町野々神8番地 亀岡市環境政策課内
TEL:0771-25-5024

成ヶ島調査(瀬戸内海) : こども海ごみ探偵団

本事業は、兵庫県洲本市立由良中学校が毎年実施している
「成ヶ島クリーン作戦」に参加し、地元地域との交流を通じて、
川と海の子ども達の相互理解を深めることをねらいとする。
また、今年度は海岸調査を日本海側海岸で実施したため、
この調査で桂川・淀川の流末である瀬戸内海を調査することで、
亀岡と海との系統性・連続性に関する理解を深める。

調査地の成ヶ島は、全長約3キロメートルの無人島で、
貴重な動植物が生息するが、海流の関係上ごみの漂着も大変多い場所である。

日  程

6時30分 スタッフ集合
6時45分 参加者受付
7時00分 開会式・亀岡出発
9時45分 洲本市由良漁港到着
漁船にて成ヶ島へ渡航、由良中学校と合流
11時00分 「成ヶ島クリーン作戦2019」開会式
11時20分 清掃活動
12時10分 ごみ分類調査(抽出調査)
12時40分 昼食
13時10分 「成ヶ島クリーン作戦2019」閉会式
13時50分 洲本市由良漁港出発
17時00分 亀岡市役所到着・閉会式
まとめ

日  時  令和元年12月7日(土曜日)午前7時~午後5時
場  所  瀬戸内海国立公園 成ヶ島(兵庫県洲本市由良)
参 加 者  11組30名
スタッフ  10名(川と海つながり共創プロジェクト、ボランティア)
※他に兵庫県立大学の学生1名が見学参加

開会式

清掃活動

ごみ分類調査

まとめ

成ヶ島における当クリーン作戦は今年で22回目を数え、
地元由良中学校の生徒を中心に地域の関係者が協力して行う年中行事として定着している。
当PJでも「保津川の日」などの清掃イベントを通じて、
このような地域を挙げた環境美化の取り組みを定着させたいと考えており、
先進事例としての視察も兼ねて平成28年度から積極的に交流を進めているところである。

当地においても過疎化による生徒数の減少を受け、
亀岡からの交流参加の継続に期待されているところであり、
今後は相互の交流をさらに活発化させていきたいと考える。

ごみ分類調査結果

ごみ調査の結果、プラスチックシートや袋の破片が最も多く、食品容器が次点となった。
食品の包装・袋などの漂流物や生活雑貨・ペットボトル・食品容器の類などが目立つのは、
成ヶ島が瀬戸内海と太平洋を結ぶ出入口に位置し、海流の影響で瀬戸内海を循環する中で
フィルターの役割を果たしているものと思われる。

保津川調査 : こども海ごみ探偵団

当初、第1回調査として7月に実施予定であったが、
豪雨の影響により延期としたことで、第2回調査として11月の開催とした。
当日は、保津川河川敷(保津川遊船の対岸)の清掃活動後に
回収ごみの分類調査(抽出調査)を行った。
調査後、保津川下りに乗船し、保津渓谷の状況を船頭さんによる解説を交えて学習した。

日  程

9時00分 参加者受付開始
9時15分 開会式
9時25分 調査場所へ移動
9時30分 調査地点到着・清掃活動開始
10時00分 ごみ分類調査・総括
10時40分 調査地点から保津川遊船へ移動
11時00分 乗船場出発
13時00分 嵐山到着・閉会式
13時30分 解散

日  時  令和元年11月2日(土曜日)午前9時00分~午後1時30分
場  所  保津川河川敷(亀岡市保津町~京都市右京区嵐山)

  • 集合場所:保津橋下(亀岡市保津町)
  • 調査地点:保津川河川敷及び保津渓谷
  • 解散場所:保津川遊船下船場(京都市右京区嵐山)

参 加 者  親子7組19名
スタッフ  7名(川と海つながり共創プロジェクト、ボランティア)
実施概要

開会式・副委員長あいさつ


清掃活動

ごみ分類調査・総括

保津川下り乗船・嵐山到着後解散

まとめ


集合時点では少し肌寒かったが、快晴の下しだいに暖かくなり
参加者は終始熱心に清掃活動とごみ調査を行った。

本年度についても、清掃・調査を通して保津川の深刻なごみ問題を学習するだけでなく、
昨年度の豪雨と暴風による自然災害の爪痕を船下りの途中に確認でき、
その脅威を間近に感じることができた。

一方で、船上から保津渓谷の美しい景色も楽しむことができた。
一日で相反する状況を目の当たりにしたことで、美しい保津川とその景色を守るために、
漂着ごみの発生抑制対策の重要性との必要性を、
子供だけでなく大人も含めた参加者全員に強く意識づけすることができた。

ごみ分類調査結果

回収したごみは、土嚢袋で23袋、他にもタイヤや木製パレットなど大型のごみも回収した。
本年度についても上位品目は大きく変わらず、順位の違いはあれ、
硬いプラスチック片やペットボトル、ポリ袋・シート片等が多く見られた。

昨年、2位であった原型を留めた買い物レジ袋は、今回の調査地点では上位ではなかったが、
回収したポリ袋・シート片の印字やデザイン等からレジ袋であったことが推察された。

ペットボトルは海岸同様、保津川調査でも多く回収され、
内陸部での流出ごみの発生抑制の重要性を確認することができた。

舞鶴海岸調査(日本海): こども海ごみ探偵団

第1回調査予定であった保津川調査を豪雨の影響により延期としたため、
舞鶴海岸が探偵団の本年度初めての調査場所となった。
昨年度に引き続き、京都府内の問題意識の共有を念頭に、
府内の海岸を調査することとした。昨年度同様舞鶴市ではあるが、
調査ポイントを変更し、野原の海岸でごみ清掃と調査(抽出調査)を行った。

日  程

6時15分 スタッフ集合
6時30分 参加者受付
7時00分 亀岡市出発(バス車中で開会式)
8時50分 舞鶴市野原海岸到着
9時00分 野原海岸出発(ボートで調査地点に向けて)
9時30分 調査地点到着・調査説明
9時50分 清掃活動開始
10時20分 ごみ分類調査
11時00分 調査地点出発
12時00分 昼食休憩
13時30分 自由時間(海水浴等)
14時30分 野原出発
16時30分 亀岡市役所到着・解散(到着前に車中で閉会式)
まとめ

日  時  令和元年8月3日(土曜日) 午前7時~午後4時30分
場  所  舞鶴市野原
参 加 者  親子12組31名
スタッフ  14名(川と海つながり共創プロジェクト、ボランティア)
※他に京都府立海洋高等学校の学生が1名見学参加
KBS京都テレビ取材3名

参加者受付の様子

拠点到着・調査地点

清掃活動

ごみ分類調査

海水浴等磯遊び

まとめ

海岸での調査活動は、毎年亀岡の子ども達がとても楽しみにしている事業である。
不慣れな海岸での活動にもかかわらず、大変楽しく清掃活動や調査を行うことができた。

本年度は、地元の野原観光協会の協力により魚つかみ等の体験を用意していただいたことで、
ごみの清掃・分析等の調査以外の面からもきれいな海の大切さを学ぶことができた。

清掃活動においては、普段、報道等を通じてしか見ることのない海外(近隣諸国)からの
ごみや漁業から出るごみ等が非常に多く漂着している現状を目の当たりにしたことで、
参加者は漂着ごみの問題を肌で感じることができた。

舞鶴湾及び日本海では、近年海岸漂着ごみの被害が年々深刻化しており、
加えて外国由来の漂着ごみも増加の傾向にある。

地元では、ボランティア等による回収活動にも限界があることから、
新たな試みとして都市部等の他地域からのボランティアツアーの
積極的な受け入れに活路を見出したい考えであり、
平成29年度から、「こども海ごみ探偵団」を
モニターとして受け入れたいとの協力要請があって実施している。

今後、引き続き両地域の交流活動を深めることで、
双方地域における環境保全活動を通じた地域振興がさらに進むよう取り組んでいきたい。

合わせて、本年度は日本財団主催の「海と日本プロジェクト」とも事業連携を図り、
子ども用軍手の提供と当日の取材を受けることができた。

取材映像は、令和元年8月30日にKBS京都の「きらきん!」で放送され、
団体の活動や海岸漂着物の発生抑制対策を大きくアピールすることができた。

ごみ分類調査結果

調査結果は、参加者が大変暑い中の清掃活動で回収したごみ80袋
(雑多なごみ43袋(緑袋)、缶・ビン・ペットボトル37袋(白袋))のうち
緑袋10袋・白袋を3袋抽出調査したものである。

その他、袋に入らない大型のごみも大量に回収することができた。

日本海は波が高く、発泡スチロール等の軟性のプラスチックが細かく砕けた
破片が非常に多かったが、同時にプラスチックシートや袋の破片はあまり見受けられない。
漁業に使われるフロート(浮き)等のような漁具が多かったことが印象に残った。

今回、白袋(缶・ビン・ペットボトル)については、
3袋分の調査であったが、回収した37袋のほぼ全てがペットボトルであった。

概算であるが、一つの袋に約40本入っていたと考えると、
今回の調査地点だけで1,480本以上のペットボトルごみが漂着していたことになり、
ペットボトルの排出抑制に取り組むことが
大幅なごみの減量につながる可能性を示す結果であるといえる。

また、日本海岸の特徴としては、太平洋及び瀬戸内地域と比較して
近隣諸国からの漂着ごみも多いことが挙げられるが、
ごみの割合では当然国内由来のものが最も多く、
国内海岸のごみ問題を安直に海外の責任に転嫁しないためにも、
今後、環境教育等の啓発活動においては、正確なデータを元に国内国外を問わず、
ごみ排出が多い現状をしっかり伝えなければならないと感じた。

海と日本プロジェクトチャンネル