2018年こども海ごみ探偵団舞鶴海岸調査報告

1事業概要
第1回調査予定であった保津川調査を災害の影響により延期としたため、舞鶴海岸が探偵団の本年度初めての調査場所となった。
昨年度に引き続き、京都府内の問題意識の共有を念頭に、府下の海岸を調査することとした。昨年度同様舞鶴市ではあるが、調査ポイントを変更し、三浜の海岸でごみ清掃と調査(抽出調査)を行った。

2日時  平成30年8月4日(土曜日) 午前7時~午後4時
3場所  舞鶴市三浜・活動拠点:三浜公民館 ・調査地点:三浜海岸
4参加者 親子13組27名
5スタッフ 14名(川と海つながり共創プロジェクト、ボランティア、保護者有志)
6日程
6時15分 スタッフ集合
6時30分 参加者受付
7時00分 亀岡市出発(バス車中で開会式)
8時50分 舞鶴市三浜到着(三浜公民館)
9時00分 三浜公民館出発
9時30分 調査地点到着・調査説明
9時50分 清掃活動開始
10時20分 ごみ分類調査
11時00分 調査地点出発
12時00分 昼食休憩
13時30分 自由時間(海水浴等)
14時30分 三浜出発
16時00分 亀岡市役所到着・解散(到着前に車中で閉会式)

7活動の様子

【受付】

【拠点・調査地点移動】

【清掃活動前】

【清掃活動】

【清掃活動後】

 【ごみ分類調査】

【海岸で見られるごみの説明】

【海水浴等磯遊び】

【まとめ】
海岸での調査活動は、毎年亀岡の子ども達がとても楽しみにしている事業であり、
不慣れな海岸での活動にもかかわらず、大変楽しく清掃活動や調査を行うことがで
きる。本年度も、地元の皆さんの厚意により穴カニ取りや海水浴等の企画を用意し
ていただいたことで、楽しく真剣に活動できた。

清掃活動においては、普段、報道等を通じてしか見ることのない海外(近隣諸国)
からのごみや漁業から出るごみ等が非常に多く漂着している現状を目の当たりにし
たことで、参加者は漂着ごみの問題を肌で感じることができた。

舞鶴湾及び日本海では、近年海岸漂着ごみの被害が年々深刻化しており、加えて
外国由来の漂着ごみも増加の傾向にある。地元では、ボランティア等による回収活
動にも限界があることから、新たな試みとして都市部等の他地域からのボランティ
アツアーの積極的な受け入れに活路を見出したい考えであり、昨年「こども海ごみ
探偵団」をモニターツアーとして受け入れたいとの協力要請があって実施している。

今後引き続き両地域の交流活動を深めることで、双方地域における環境保全活動
を通じた地域振興がさらに進むよう取り組んでいきたい。

こども海ごみ探偵団「舞鶴海岸調査(日本海)」ごみ分類調査結果

【所 見】
調査結果は、参加者が大変暑い中の清掃活動で回収したごみ50袋(雑多なご
み26袋(緑袋)、缶・ビン・ペットボトル24袋(白袋))のうち緑袋9袋を調
査したものである。その他、袋に入らない大型のごみも大量に回収することがで
きた。

日本海は波が高く、発泡スチロール等の軟性のプラスチックが細かく砕けた破
片が非常に多かったが、同時にプラスチックシートや袋の破片はあまり見受けら
れず、微細に砕けてマイクロプラスチックとなり海に漂っていることが推測され
た。また、漁業に使われるフロート(浮き)等のような漁具が多かったことが印
象に残る。

今回、時間の関係で白袋(缶・ビン・ペットボトル)は調査できなかったが、
回収した24袋のほぼ全てがペットボトルであった。概算であるが、一つの袋に
約30本入っていたと考えると、三浜の調査地点だけで700本以上のペットボ
トルごみが漂着していたことになり、ペットボトルの排出抑制に取り組むことが
大幅なごみの減量につながる可能性を示す結果であるといえる。

また、日本海岸の特徴としては、太平洋及び瀬戸内地域と比較して近隣諸国か
らの漂着ごみも多いことが挙げられるが、ごみの割合では当然国内由来のものが
最も多く、国内海岸のごみ問題を安直に海外の責任に転嫁しないためにも、今後、
環境教育等の啓発活動においては、正確なデータを元に国内国外を問わず、ごみ
排出が多い現状をしっかり伝えなければならないと感じた。

こども海ごみ探偵団保津川調査報告へ

2018年海ごみ探偵団結団式・事前学習会報告

1日 時  平成30年7月14日(土曜日) 午前10時 ~ 正午
2場 所  亀岡市交流会館2階
3参加者  親子13組27名
4実施内容

(1)委員長あいさつ(塚本政雄委員長)

(2)市長あいさつ

(3)本年度事業の説明(事務局)

(4)事前学習会(原田事務局長)

(5)記念撮影

5まとめ

本年度の「こども海ごみ探偵団」結団式は、初参加の親子を含めて17組が参加し、調査活動前の事前学習として、現在、世界規模で大きな問題となっている海洋ごみ問題や、その大半が内陸河川を経由して発生しているごみであるという現状について、原田事務局長がグラフや映像などを使用することで、子供にも分かりやすく説明し、参加親子は強い興味を持って学習できた。

自己紹介で参加者同士の交流があり、また、亀岡市長から直接激励のあいさつを頂くなど、探偵団事業のスタートとして大変有意義な結団式であった。

こども海ごみ探偵団舞鶴調査報告へ

2018年こども海ごみ探偵団報告書

1事業趣旨
次代を担う子ども達に対する環境教育の一環として、市内の児童・生徒及びその保護者を対象に、実際に漂着ごみの現状を学ぶフィールドワークを実施し、河川及び海岸における漂着ごみの現状及び現地における取り組みの実状を調査することで、海のない亀岡から漂着ごみの発生抑制を図るための意識啓発を行う。

2実施内容
(1)結団式(事前学習会)
開催日:平成30年7月14日(土曜日)
場 所:亀岡市交流会館
(2)舞鶴海岸調査(日本海)
実施日:平成30年8月4日(土曜日)
場 所:舞鶴市三浜
(3)保津川調査
実施日:平成30年11月11日(日曜日)
場 所:保津川河川敷及び保津渓谷(亀岡市~京都市右京区)
(4)成ヶ島調査(瀬戸内海)
実施日:平成30年12月1日(土曜日)
場 所:瀬戸内国立公園 成ヶ島(兵庫県洲本市由良)

3参加者の募集について
(1)対  象:市内の小学3年~中学生とその保護者
(2)定  員:30組(60名)
(3)制  限:・原則小学3年生以上
・保護者1名につき子ども2名まで
(4)募集方法:・チラシの配布(市内小・中学校)
・プロジェクトホームページ
(5)募集期間:平成30年6月25日(月曜日)~7月10日(火曜日)
(6)申込方法:プロジェクトホームページから

4応募状況  20組51名

 

こども海ごみ探偵団 結団式・事前学習会へ